引用:HEAVY RAIN 心の軋むとき
HEAVY RAIN 心の軋むとき(PS4ダウンロード版)
予算 3,463円(税込)
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体験する映画第3弾おすすめゲーム『HEAVY RAIN 心の軋むとき』
体験する映画第3弾としておすすめするゲームは、『HEAVY RAIN 心の軋むとき』です。
この作品は、以前ご紹介した『BEYOND: Two Souls』を制作したフランスのゲーム製作会社、クアンティック・ドリーム社の3作目として発売されました。(『BEYOND: Two Souls』は4作目)
2010年に発売されると、200万本のセールスを記録しました。
クアンティック・ドリーム社は映画などのモーションキャプチャーも担当することのある会社。
ゲームにもその力がいかんなく発揮されています。
おすすめゲーム『HEAVY RAIN 心の軋むとき』とは
ストーリーは本格ミステリー。
舞台はアメリカ。とある町で3年連続、凄惨な誘拐殺人事件が発生している。
その事件は『折り紙殺人事件』と呼ばれた。
ある秋の雨の日、10歳ほどの少年が拉致、4日後に遺体となって発見される。
8人もの少年が亡くなった。
決まって少年たちは溺死させられ、手には折り紙と蘭の花を持たされている。
この事件について、プレイヤーは真相を探ることになります。
体験する映画としておすすめする理由
『BEYOND: Two Souls』もそうでしたが、『HEAVY RAIN 心の軋むとき』もモーションピクチャーを全編で使用しています。
冒頭、プレイヤーは主人公のひとり、イーサン・マーズの視点を通して折り紙殺人事件と接点を持ちます。
建築家としてのキャリアを持ち、一軒家の中で妻と息子ふたりと暮らすイーサン。
彼がチュートリアルキャラクターとなり、コントローラーで出来るアクションやゲームの高い写実性・リアリズムを体感していきます。
そうして、世界観に慣れた頃、イーサンの人生の分岐点のひとつ、長男のジェイソンの交通事故を体験することになるのです。その冒頭の焦燥感、そして、これから起きるであろう「悪いこと」をひしひしと感じさせる流れ……そう、この事故はあくまでも序章に過ぎません。
この作品は折り紙殺人事件をめぐるゲーム。
イーサンは次男・ショーンを、拉致され、4日間の殺人鬼から与えられた試練に挑むことになります。
ただし、イーサンは主人公のひとりに過ぎません。
彼のほかに、私立探偵で折り紙殺人事件の調査依頼を受けたスコット、書けが死の新聞記者のマディソン、FBIから折り紙殺人事件の捜査官として派遣されたノーマン、この3人の視点を駆使して、多面的に事件を探っていきます。
ゲームという世界で追いかける愛のゆくえ
アメリカでの児童誘拐発生数は年間80万人ほどとされています。
ぴんとこない方に人数的なイメージをお伝えすると、大阪府堺市の人口が約83万人、新潟県新潟市の人口が約79万人。
これだけの人数がたった1年の間に誘拐される。
それがアメリカの一側面です。
アンバーアラートなどの通報システムがあるにもかかわらず、たくさんの子どもが誘拐され、また、行方不明になっています。
『HEAVY RAIN 心の軋むとき』でも、誘拐事件の残した爪痕はそこかしこに見えます。
探偵のスコットは被害者家族から証言を得て、事件を追いかけます。
被害者とはいえ、「子供から一瞬目を離した」という後悔からずっと逃れられない被害者たちの話は感情が揺さぶられます。
成人して、年を重ねていくからこそ、自ら大人になって家族をもったからこそ、感じるリアルな恐怖と嫌悪感に満ちた場面です。
イーサンにいたっては、長男ジェイソンを事故で失った絶望と戦いつつ、折り紙殺人鬼の出す危険な命令をこなし、手がかりを得ていきます。
タイムリミットは、たったの4日。
妻のグレイスとあれだけ幸せそうな生活を送っていたはずのイーサンが、やつれて人相まで変り果てて、それでも、必死に息子を救おうとする。
親から子への愛を究極の状況で明確に描き切っています。
ゲーマーにもゲーム初心者でも楽しめるからプレゼントにもおすすめなゲーム
『HEAVY RAIN 心の軋むとき』は、ご紹介させていただいたように体験するゲームなので、プレゼントするゲームとしてもおすすめです。
あなたの周りにいる友人に、今後のプレゼントの選択肢の一つとして加えてみてください!
ゲーマーの友人にもおすすめできるゲーム
『HEAVY RAIN 心の軋むとき』は、数あるゲームソフトの中でも、ジャンルとしては珍しいゲームです。
ゲーマーだからこそ、今までとは異なる内容の為、手を出さず見送っている可能性があります。
ゲームに求めるものこそ人それぞれですが、問題解決に向けて準備をして、達成するという基礎に変わりはありません。
『HEAVY RAIN 心の軋むとき』は、基礎に加えてストーリーやリアリティといったゲーム内で最高峰のクオリティを再現しております。
ゲーマーの友人だからこそ、存在は知っていたが、自分からは手を出しにくいといった状況に陥っているかもしれません!
そこで、プレゼントとして、ゲーマーの友人に新たなゲームジャンルを教えてみてはいかがでしょうか。
ゲーム初心者にもおすすめできるゲーム
『HEAVY RAIN 心の軋むとき』は、簡単な操作で進行できるため、ゲームのストーリーに集中することができます。
普段ゲームをやらない人も、ゲームに苦手意識を持っている人も、いわゆるゲームで立ちふさがる難しさはありません。
映画のように、ストーリーについて掘り下げることができれば、ゲーム内で必要なポイントはクリアできます。
自分に迫られる選択肢を選ぶといった手軽かつ没入感を味わえるゲームなので、映画やドラマの新たな体験方法として、ゲーム初心者の友人にもプレゼントとしてみてはいかがでしょうか。
心の軋むとき
『HEAVY RAIN 心の軋むとき』の画期的な点は、当時画期的だったモーションピクチャーを全編にしようしている……点だけではありません。
この作品には「ゲームオーバーがない」のです。かならず、物語は進みます。
主人公がプレイヤーのミスで死亡しても、ゲームオーバー・コンテニューということにはなりません。
その出来事が起きた世界観で、結末を迎えます。
マルチエンディング形式を採用している作品はたくさんありますが、『HEAVY RAIN 心の軋むとき』のエンディングは、まさに心が軋むような痛みと苦みをもたらします。
ただ、このストーリーの根幹にあり、描かれるものは愛です。
大人だからこそ味わえる深い愛や希望、そして絶望を、楽しんでみてはいかがでしょうか。